株式投資とは
こんにちは!FPのエレファント先生です。今回は株式投資についてお子さんでもわかるように解説していきます。
その前にまずは株式会社についてわかりやすく解説していきます。
株式会社とは株式という出資金を原資として運営している会社のことです。
【投資家】たちは、その会社の将来性や実績などをもとにその会社に株式投資というかたちで出資を行います。
会社の株を投資家が買うという形になります。
株を買った投資家は株主と呼ばれます。
株式会社関連の専門用語解説
株式会社に関連する金融・お金に関する専門用語解説です。
・株式会社:出資者に会社株を買ってもらい、その資金を基に運営していく会社のこと
・株主:会社の株を購入している投資家
株主のメリット
株主のメリットは多数あります。
☑株主総会で経営者である取締役を選出(議決権がある)
☑株主総会で重要な経営方針を決定(議決権がある)
☑利益が出れば、配当をもらうことができる
☑会社を清算するときに残余財産が残れば、分配を受けられる
☑取締役の違法行為の差し止めを請求できる
☑株主代表訴訟を提起できる
☑帳簿の閲覧請求ができる
リターンがあったり、配当金が期待できたり、またその会社の運営に対して意見を言えたりなどがあります。
身近なものだと、デパートなどの株主になっていると、そのデパートの株主優待券などが送られてきたりしますよね。
そんな株式投資のメリットをまずは深堀していきましょう。
株式投資のメリット【深堀り】
【株式投資のメリット】
株式投資といえば株価の値上がりで利益を得るというイメージの人も多いと思います。
確かに株式投資の魅力1つともいえますが、株には他にも利益を得る方法があります。
それは「配当金」と「株主優待」です。
株式に興味がある人は覚えておいた方が良いワードになるので、解説していきます!
【配当金(インカム・ゲイン)】
”企業が事業で得た利益の一部を株主に還元するお金” です。
簡単に言うと、お金を出してくれた株主に対して、「出してくれたお金で儲けたから、お金を出してくれた皆さんにも利益を分けるよ!」と言うイメージのモノ。
配当金は1株あたりで換算されるので1株以上保有していればもらえる権利があります。
株式投資は自信がない・難しいという人は、配当金目的で企業を選んでみるのもアリ。
株の値上がり益よりも利益を得やすいのが配当金の強みといえます。
しかし配当金は事業の業績次第なので、公表されている金額がもらえるとは限らないこと。
業績が出たとしても配当金を出さない企業もあるので注意です。
【配当金の計算方法】
計算方法は
1株あたりの配当金✖︎保有株数となります。
【例】
1株あたりの配当金が50円。
その株を300株持っていたとした時に、上記の計算に当てはめると…
50円✖︎300株=15000円が配当金となります。
配当金がいつもらえるのか?は
●時期や回数
●年2回・年1回の分配なのか?
●季節
が企業ごとにそれぞれ違います。
【株主優待】
配当金と同じイメージで、企業が自社の製品やサービス等を株主に還元するもの。
内容は各社様々で、
生活に役立つものや、株主限定のオリジナル製品という企業もあります。
なので株主優待を目的に投資をするという人も少なくありませんが、
株主優待を出していない企業や
もらえる株数に条件をつける企業もありますので、事前に確認するのがオススメです。
どの株主優待をもらうか?考えるのも楽しみの一つ。
例えば旅行が好きな場合、
航空会社の株主になれば、航空券の割引券やマイルなどのポイントがもらえることがあります。
そして株主優待が人気の企業の株は、長期保有されることが多いです。
そういう企業ほど、長期保有者に対してプラスの優待を提供していたりします。
しかしその様な企業は、株の売買が頻繁でない可能性があるので、値上がり益の期待は難しいかもしれません。
なので毎日株価をチェックできない、上昇下落が激しいと不安になるという人にとってはオススメです。
【権利確定日】
配当金や株主優待がもらえる権利が確定する日のこと。
この日まで株を保有していることで、はじめて利益になります。
権利確定日は企業によって異なるので、それぞれの企業のサイト等で確認することができます。
重要なのは、
株式は買ってから受け取るまで。そして売って手放すまでに2営業日かかると言うことです。
つまり権利確定日までに株式を得るには、2営業日前までに買う必要があります。
反対に2営業日の時点で売ってしまうと、2営業日後には株式は保有していないことになるので、権利は得られません。
2営業日前のことを「権利付最終日」と言い、1営業日前のことを「権利落ち日」と言います。
買うなら権利付最終日、売るなら権利落ち日と覚えておくとよいかもしれません。
そして配当金や株主優待の権利を目的に、権利確定日前後での取引数が多くなる傾向があります。
多めの売買は株価を変動させるため、なるべく長期保有をしてくれる株主の方が企業にとってはありがたいのです。
このように、株価安定のためにも企業は試行錯誤しています。
配当金や株主優待の情報は企業ごとのホームページに記載されています。
また、アイザワ証券に口座を持っている人であれば、
「iTrader」や「グローバルナビゲーター」で気になる企業の情報を知ることができるので、ご興味ある方は調べてみてください!
株式投資のリスクって?
一般的に、株式投資のリスクは主に2つです。
1.換金する際の受取金額が当初支払った金額より下回る場合がある(価格変動リスク)
2.投資した会社が破たんする可能性がある(信用リスク)
深堀りしていくと、株価というものはかなりの変動性があります。
たとえば、株式投資時に100万円分の株式投資をしたとしても、
その後にその会社の評価が下がると、株価が投資した100万円以下になってしまうこともあります。
最近は特にSNSなどの1投稿が拡散されて急激に株価が変動することがよくありますよね。
そして、株式投資というものは、投資先の株式会社が存続してこその価値があるので、
その会社が廃業、破綻してしまうと保有している株に価値がなくなることもあります。
外国株式投資のリスク
また、外国株式の場合にはさらに2つのリスクがあります。
3.換金時に為替レートの変動により為替差損が生じる可能性がある(為替変動リスク)
4.発行体の所在する国・地域の政治・経済環境により価格変動等が発生する可能性がある(カントリーリスク)
こちらも深堀りしていきます。
為替差損とは、
為替レートの変動により生じた利益を為替差益、生じた損失を為替差損といいます。
たとえば、米ドルを1ドル=105円のときに購入した後、
為替レートが円安方向に動いて1ドル=120円となった場合、
購入していたドルを円に交換すれば1ドルにつき15円の利益を得ることになり、これが為替差益となります。
円安・円高の変動によって生じる変動性はチャンスとリスクになります。
また日本はそこまで国勢が著しく変動することは他国に比べると波は小さめですが、
内乱が起きたり、国家間の争いに巻き込まれたり、大型火山の噴火などの災害があったりと、その国の経済環境が大きく変動すると、当然株価も大きく変動していきます。
国内の株式投資よりそういった変動率の揺れ幅が大きいのも海外株式投資の特徴です。
これらのリスクに対応するためには、一度に買わずタイミングを何度かに分けて買ったり、複数の会社や業種に分散してバランスよく買ったり、短期的ではなく長期的な成長に期待したりするのがよいでしょう。
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