けいれん時の対応は、発熱の有無によって異なります!
けいれん(ひきつけ)は全身の突っ張り、手足のビクツキと意識の消失を起こします。子どものけいれんの多くは、熱性けいれんです。20人にひとり(5%)が経験するといわれています。この場合多くは5分以内には治まります。体温を測って以下のように対応してください。
【あわてずに確認して欲しい事】 (医療機関を受診した際役立ちます)
・熱はあるか
・意識があるか(名前を呼んだ時、刺激したときに反応するか)
・けいれんは全身か、体の一部分か
・眼球の状態(上を向く、左・右へ向く)
・けいれんの持続時間
【手当ての手順】
①周りから危険物を取り除き安静を保ちます。
②からだと顔を横向きにして、吐いたものをぬぐいます。衣類をゆるめ呼吸が楽にできるようにします。
③あわてて口の中に物を入れないように。発作中に舌をかむことはありません。
☆【急いで医療機関を受診する場合→症状が強い場合は救急車を!】
●発熱がない・・
・けれんがみられたとき
・24時間以内に頭を打ったとき
●発熱があり、以下の項目で一つでもあるとき
・けいれんが10分以上続く
・何回もけいれんを繰り返す
・体の一部あるいは、左右別々にけいれんする
・嘔吐を繰り返す
・生まれてから6ヶ月未満の赤ちゃん
・けいれん後30分以上経っても目を覚まさない
・発熱後2~3日経ってからのけいれん
・けいれんの前後に異常な言動がみられる
【けいれんが治まってから医療機関を受診する場合】
発熱と以下の特徴がすべて見られるとときは、心配の少ない『熱性けいれん』が考えられます。
・左右対称のけいれん
・5分以内に自然にとまった
・けいれんが1回だけ
・けいれんのあと、意識がすぐに戻った
・けいれんの前後に異常な言動がみられない
【熱性けいれん】
脳の発達の途中で、6ヶ月から6歳頃に急な熱や高熱によって誘発されるけれんです。脳が成熟してくる小学生頃になると再発しなくなります。
【てんかん】
熱がないときでもけいれんを繰り返します。脳は検査などを行い薬を飲んで治療しまうす。
【泣き入りひきつけ】
はげしく泣いて呼吸を止めてしまうことにより、顔色が不良になり短時間の意識消失やけいれんを起こします。治療の必要はありません。
【胃腸炎に伴うけいれん】
ウイルス性胃腸炎では熱がなく、脱水状態でもないのに、数分間のけいれんが何回か起こることがあります。