熱はからだを守る反応のひとつです。
体温が高い、低いだけで病気が重い・軽いを判断してはいけません。
高熱があっても機嫌よく、遊ぶ元気があり、水分がとれていれば心配ありません。
急な高熱だけで脳に障害を残すことはありませんが、熱が3~4日続くときは、元気でもかかりつけ医の診察を受けましょう。
【どんなときに病院に行くの?】
・嘔吐や下痢で水分摂取ができない。
・けいれんや意識の低下(ボーっとしている)などを伴う時。
・生後3ヶ月までのお子さんが急に熱を出した時。
【お家での手当ては?】
①悪寒(ふるえ)がでたら全身を保温します。熱が上がり、汗をかき始めたら薄着にして汗を拭き取り下着をかえましょう。
②水分を十分に与えます。熱があるときはなかなか欲しがりませんが、解熱剤などで一時的に熱が下がった時を利用して水分を与えるようにして下さい。ジュースやアイスクリームなど好きなものをあげましょう。
③解熱剤を使用します。高熱で機嫌が悪く眠れない時や、ひきつけを起こしやすいお子さんは早めに解熱剤を使いましょう。高い熱が続くと身体に大きく負担がかかるお子さん(先天性の心臓病など)も解熱剤を使います。日頃からかかりつけ医に解熱剤の使い方を確認しておきましょう。
④冷たい水で湿らせたタオルでからだを拭いてあげましょう。タオルで包んだ氷やアイスノンを首・わき・足の付け根(大きな動脈の近く)にあてがい冷やすのも効果的です。ただし、悪寒(ふるえ)が来ている時はやめましょう。
【発熱とふるえ】
腋窩(わきの下)で測り37.5℃以上あるときに発熱といいます。39℃以上を高熱といいます、発熱の前には悪寒(ふるえ)があり、それが過ぎると熱が上がり始めます。
【ふるえと痙攣(けいれん)】
体温が上がるときの「悪寒(ふるえ)」を「けいれん」と間違えて救急車を呼んでしまうことがあります。悪寒では意識があり。手足の突っ張りやビクツキはありません。30分ほどで熱が上がりきればこの症状はみられなくなります。
※注意:解熱剤の事
15歳未満のお子さんに使用できる解熱剤はアセトアミノフェン(アンヒバ、アルピニー、カロナールなど)とイブプロフェン(ブルフェン、ユニプロンなど)のみです。薬は必ず医師から処方されたものを使用するようにして下さい。大人用の解熱剤を量を減らして使うなど絶対しないで下さい。