「靴のかかと、踏んだらあかんよ?」
そう子どもたちに声をかけたけれど、思えば自分も子どもの頃に靴のかかとを踏んで叱られていた。
新しい靴を買って欲しくてわざと汚していたこともあったなあ、なんて思ったりも。
子どもと靴
私は以前に二十代半ばから三十歳になるまで、 大手靴屋に勤務していました。
靴に対する知識を増やすために、靴メーカーが開催する勉強会に参加したり、本を読んだり。
そんな経験もあって、靴には人並み以上の関心を持っているつもりです。
結婚して子どもが産まれて以降も、子どもの靴選びはもっぱら私の役割。
子どもたちの喜ぶ顔を思い浮かべながら、コロンとしたかわいらしい靴を選ぶのは至福の時間です。
けれど、気に入って選んだ靴のかかとを踏んだり脱ぎ散らかしたりをくり返すので、冒頭のようについつい叱ってしまうことも。
モノがあふれる時代だからこそ考えたい
最近では、ファストファッションのお店がそこかしこに増え、安価に服や靴を購入できるようになりました。
だからつい、汚れたり傷んでくると、また買い替えればいいか、なんて魔が差す瞬間ももちろんあります。
けれど、モノがあふれる現代だからこそ、自分の持つモノを大事にできる子どもに成長してもらいたい、と願うのが親心です。
ぜひ子どもと一緒に靴のお手入れを
「モノを大事にする」
この事を子どもたちに考えてもらうために、私が実践している方法があります。
それは「休日に一緒に靴のお手入れをする」です。
お手入れといっても難しく考えることはありません。
ブラッシングでホコリを落とすだけでもいいですし、使い古したTシャツで拭くだけでもいいです。
自分が身に着けるモノに関心を持つ、という事がわかってもらえるだけで構いません。
子どもと一緒に玄関に座って手入れするだけでも、コミュニケーションが取れて親子仲も深まります。
子どもと一緒に靴のお手入れ・最後に
「良い靴は持ち主を良い場所に連れていってくれる」
イタリアには靴にまつわる、こんな言葉があります。
良い靴とは決して高い靴ばかりでなく、例え安価でも大切にお手入れされている靴も含まれます。
子どもといっしょに靴のお手入れをして、その靴を履いて是非いっしょにお出かけしてみてください。
そうすれば、きっと楽しい時間が過ごせますよ。
ライタープロフィール
ライター名:パーネン
前職の靴屋時代に約5万足の足を見てきた3児のパパです。
地方都市で子育てしながら、どうやって子どもたちに靴好きになってもらうか奮闘中。
定番モノからマニアックなモノまで、服や靴を中心に紹介しているブログ「元靴屋の服靴ブログ」を運営しています。
サイト:元靴屋の服靴ブログ https://www.hiropablog.com
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