体力は、人間のあらゆる活動の源になっています。体力が高まると、カゼなどの病気にかかりにくくなり、かかっても治りやすくなります。また、肥満や運動不足による病気も予防します。さらに、ものごとに取り組む意欲、集中力、ねばり強さ、といった心の働きも高まります。元気でじょうぶな心や体をつくるため、子どもの時期に、たくさん体を動かすことができる外遊びをおすすめします。
外で遊ぶ機会を増やしたり、スポーツに親しむ機会を意識してつくってみましょう。
子どもの体力が低下しているってほんと?
文部科学省が行っている「体力・運動能力調査」によると、子どもの体力・運動能力は、昭和60年ごろから低下傾向が続いています。親世代に比べて体重や身長などの体格は大きくなっているのに、体力や運動能力、特に走力や調整力(体を操作する能力)は低下してしまっています。
文部科学省「体力・運動能力調査結果」
体力低下の原因には、交通手段として車を使うことがあたり前など、生活が便利になった反面、日常生活で体を動かす機会が減ったことがあげられますが、子どもの遊びの環境が大きく変わったことも見逃せません。
放課後、校庭や公園で遊ぶ子どもたちの姿を見かけなくなりました。塾や習いごとで、子ども同士のスケジュールを合わせることも難しいようです。治安に対する不安から子どもを外で遊ばせなくなったことも影響しているのではないでしょうか?