ことば遣いは、心遣いです。
「思いやりのこころ」を持って一言一言を大切に話をしましょう。
大人同士も、またこどもに対しても。
命令形ではなく依頼形で
こどもに話をするとき上から目線でことばをかけていませんか。また夫婦間ではいかがでしょうか。
「はやくしなさい」「なにしてるの」「それとって」
こどもでも大人でも命令されれば嫌になります。気持ちよくやってもらう為にはお願いが大切です。そしてやさしい言い回しも必要ですね。
「はやくしなさい!」→「はやくしてくれない?」
「何してるの!」→「どうしたの?」
「それ取って!」→「それ取ってくれない?」
いかがでしょうか。ちょっとしたことばの違いでやさしいことばになり、やさしい気持ちが伝わります。
クッションことばを使いましょう
「はやくして」は「はやくしてくれない」に変えることによって少し優しい関係になりますが、もう一歩クッションことばを使ってみましょう。
×「はやくして」
○「はやくしてくれない?」
↓
◎「わるいけど、はやくしてくれない?」
クッションことばはなくても話は出来ます。 しかしこのことばがあった方がより相手がスムーズに自分から行動を起こしてくれます。大人同士でも同じです。
クッションことばとは「申し訳ございませんが…」「恐れ入りますが…」などです。
家庭では堅苦しい言い回しになってしまいますので「悪いけど…」「ごめんね…」など、ひとこと付けて話してみてはいかがでしょうか。
お互いが気持ちよくお話が出来ます。
プラス&マイナス&プラス法
話をするとき頭ごなしに叱ってはいませんか。まず良いところを伝え、その後直さなければいけないことを話し、最後にもう一度良いところを伝えます。
例えば、泣き止まない子に
「よく頑張ったね。(プラス) もう泣かないよ(マイナス) ほら笑顔がかわいいよ。(プラス)」
ジュースをこぼしたとき
「よくコップ持てたね。(プラス) こぼしちゃいけないね(マイナス) まだジュースがコップに残っているよ(プラス)」
禁句
日常生活の中でいらいらしたときや、疲れているときに口にしがちなことばや、習慣的に使ってしまう良くないことばは、心がけて使わないようにしましょう。
- 否定的なことば・・・ だめ。 出来ない。 でも…。 違う。 あり得ない。 間違っている。 うそ。
- 若者ことば・・・ ってゆうか。 でかい。 やべぇ! …の方です。
「ありがとう」という魔法のことば
感謝の言葉「ありがとう」はいつも口にしてみましょう。
とてもしあわせな気持ちになります。「感謝することなんて何にもないわ。」とおっしゃる方もいらっしゃいますが…
こどもが生まれてくれたことへ感謝。元気に育ってくれていることへの感謝。今の自分の生活に感謝。生きていることへの感謝。普通に暮らせることへも感謝。
数え切れないほどのしあわせが自分の周りにはあります。
また、当たり前のことをしてもらったとき「ありがとう」と伝えていますか?
当たり前の関係。例えば家庭ではいかがでしょうか。おじいちゃんにありがとう。おばあちゃんにありがとう。こどもにありがとう。お父さんにありがとう。お母さんにありがとう。庭に咲いている花にありがとう。
「ありがとう」苦しいとき辛いときこそ「ありがとう」10回くらい心の中で言い続けてみてください。
温かい気持ちになれますよ!
子どもに強制するのではなく、まず大人がお手本を見せることで、自然にこどもたちは身につけていきます。必ず…。