読む力は 生きる力
脇 明子 作
岩波書店
子どもが本を読むことの大切さは誰もが口にするが、つきつめて考えると、それはなぜなのか、心底から納得できる答えを得るのは案外むずかしい。
長年、大学生を教え、「子どもの本の会」を主宰してきた著者が、このテーマに真正面から取り組み、たどりついた成果を、講演のようなやわらかい語り口で説く。
第1章 読むことはなぜ必要なのか
第2章 赤ちゃんと絵本
第3章 絵本という楽園の罠
第4章 「文字を読む」ことと「本を読む」こと
第5章 読めない理由
第6章 読書力とは何か
第7章 ほんとうにいい本を手渡すために
「いま、子どもたちを取りまく環境は急速に悪化し(中略)だからこそ、「本を読むこと」との幸せな出会いが、子どもたちにはぜひとも必要なのではないでしょうか。」(本書 はじめに より抜粋)
子どもに関わる大人が、子どもたちの「本を読むこと」との幸せな出会いのために、どのように考え、何をなすべきかをわかりやすい言葉で教えてくれる本です。