発達障害とは「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定義されています。
A. 広汎性発達障害(PDD)には…以下の3つが含まれます。
診断基準
① 対人関係の障害
② コミュニケーションの障害
③ こだわり、あるいは想像力の障害
○自閉症…①~③を全て満たす場合
○アスペルガー症候群…①と③を満たすが、②の傾向はあまり甚だしくない
○特定不能の広汎性発達障害…①~③の満たし方が不十分であるが、その傾向が強い場合
(PDDは人口の1パーセントと言われていますが、傾向は誰にでもあり、特別な配慮が必要と考えられた場合、不適応行動がある場合に診断されます)
B. 注意欠陥多動性障害(ADHD)
注意力の維持が困難で、多動になったり、気が散りやすかったり、ぼーっとしたりする症状を持ちます。
C. 発達性協調運動障害(DCE)
運動機能の不器用さが甚だしい状態です。
D. 学習障害(LD)
能力の割に特定分野の学習が身に付きにくい状態です。
AのPDDのうちの知的な遅れがないグループとBCD、を併せて、特に「軽度発達障害」と言います(軽度の知的障害を含める場合もあります.